治療① 忍耐

鍼灸による治療は、どんな状態であれ週1回することをおすすめしている。

また、軽微な慢性症状であれば3ヶ月から半年前後で治る見込みが立つことが多い。最近のはやりのコロナ後遺症(味覚や嗅覚などの五感に関わる重い障害)などもそのひとつ。

いわゆるアトピーや喘息、花粉症のようなものですら、その人の生活環境にもよるけれども、おおむね1〜3年見れば、大幅な緩解、あるいは治癒も望めることが多い。

けれども、多くの人は、その期間を聞いたとたんに、「それでよくなるんだ」とよろこぶのではなく、「そんなにかかるのか」という落胆を露骨に見せる。

なにも「深謀遠慮」などと大袈裟なことを言うつもりはないが、冷静に考えて、これまでの内服薬や外用薬、その他の治療などは対症療法でしかないことは言うまでもなく、そのままいけば「一生もの」の可能性もあるというのに。そして、そうなってしまうことを証明し続けている先達ばかりであるにも関わらず、同じ轍を踏む人のなんと多いことか。

その背景には、「時間」だけでなく「費用」の問題もあるのだろう。易きに流れ「薬」を選ぶのもよし、目先の「お金」を守るのもその人の選択。

それでもやっぱり「自分が大切」、どうしても「治したい」と思いなおす人は続けるし、それなりの結果を「自分で勝ち取る」。

鍼灸の治療は、その道を示し、「治る」手伝いをすることにある。

「元気な自分」が一番の「財産」。それを守るには、それなりの「覚悟」がいる。

故に、治療には「忍耐」がいる。