「現代医学が常識なら、東洋医学は非常識」
「理屈はいいから早く治せ」という患者の態度。
「治せなければ意味がない」という医する者の自責。
いずれもただの思いあがりだ。
特に「非常識」な東洋医学にあっては、すでに述べた「診察」と「診断」を無視した暴言に近いものとなる。
「医」の前提には互いの「礼節」と「同意」がなければならない。
患者は理由の如何を問わず医する者に治療を頼む以上は、まずは頭をさげるもの。
医する者も頭をさげてつつしんで治療を引き受けるもの。
これが「礼節」。
患者は治療を引き受ける者にすべての責任を負わせられない。
依頼の必要性がまったく治療者側の責任によってはいないから(「病」をその人から切り離して考えることができないのが「非常識」な東洋医学)。
依頼を受ける者は一定の責任を負う以上、治療を引き受けられるか否か、どこまで引き受けられるかの判断(診察と診断)と説明が最初の責務となる。
事に及ぶ前には、こうした双方の「同意」がいる。
