「現代医学が常識なら、東洋医学は非常識」
鍼灸を受ける人の多くは、未知からくる過剰な期待と、それ以上の懐疑を胸に隠してやってくる。
思うように治らなければ「まったく効かない」。
期待以上の効果があれば過剰なまでの高評価。
「魔法みたい」、「名人」、はては「神の手」。
実際は、「簡単なものは誰がやっても簡単」だし、「難しいものはだれがやっても難しい」。
なぜなら患者の病状が治りを左右するのだから(人は「自然に治るもの」であり、「自力に頼る」しかない。「自然に治らない不調」は、頼るべき「自力が弱っている状態」)。
術者の技量は当然のこと。
相互理解には「診察」と「診断」が不可欠だ。
患者の病状がわからなければ、術者も患者以上に治療の結果に一喜一憂することになるだろう。術者の多くは責任感が強いから。
しかし、客観的にみれば、そのような病状に至った経緯にまで術者が負う責任はない。
「すぐに治らないから効かない」と双方が即断することの中に大きな誤解がある。